TimeMachine のバックアップが増えてHDDいっぱいになると自動で古いのから消してくれますが、手動で消したいこともあります。ターミナルを使ってサクッと消しましょう。
TimeMachineはHDDの容量が逼迫すると自動で古いのから消してくれるので「なんで手動でやる必要が?」とお思いでしょうが、バックアップ先がRAIDだと搭載可能な最大容量と現実の容量が食い違うことがあります。
例えばうちでTimeMachineになっているDrobo5CはFinderでは70TBあることになっていますが現実に使える容量は20TBです。
実際には容量が逼迫しているのにまだ余裕でいけると誤解したTimeMachineがバックアップを保存し続けるとエラーとなり最悪データがぶっ壊れます。そうならないよう、HDDがいっぱいになる前に手動で古いのから消します。
そういう事情でなくても、特定日付のバックアップを削除したいことがあるかもしれません。
特定日付のバックアップを消す方法
TimeMachineに入って消す
TimeMachineで特定のバックアップを削除するには「TimeMachineに入る」で中に入って、そこから日付まで移動し、削除を選びます。とても面倒です。
ターミナルで消す
もっと簡単に削除できないか。できます。ターミナルを使いますが、流れとしては2工程です。まずバックアップをリストしてバックアップ名を確認、狙った行をコピーします。次に、削除コマンドで消したいバックアップをペーストで指定し実行します。
バックアップをリストする
ターミナルで次を入力してリターン。バックアップをリストします。
tmutil listbackups
バックアップが日付順に羅列されます。ここから、削除したい行を一つ選びます。行内容をコピーすれば良いでしょう。
/Volumes/TimeMachineDisk/Backups.backupdb/Main/2024-06-19-000205 /Volumes/TimeMachineDisk/Backups.backupdb/Main/2024-06-26-000302 /Volumes/TimeMachineDisk/Backups.backupdb/Main/2024-07-03-000857 /Volumes/TimeMachineDisk/Backups.backupdb/Main/2024-07-10-004733 /Volumes/TimeMachineDisk/Backups.backupdb/Main/2024-07-17-004014 /Volumes/TimeMachineDisk/Backups.backupdb/Main/2024-07-24-004531 /Volumes/TimeMachineDisk/Backups.backupdb/Main/2024-07-31-010327 /Volumes/TimeMachineDisk/Backups.backupdb/Main/2024-08-07-005014 /Volumes/TimeMachineDisk/Backups.backupdb/Main/2024-08-16-005103 /Volumes/TimeMachineDisk/Backups.backupdb/Main/2024-08-23-005437 /Volumes/TimeMachineDisk/Backups.backupdb/Main/2024-09-02-121929
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いちばん古いのを消すなら1行目をコピーしますね。
次に、delete コマンドで削除します。
sudo tmutil delete 特定バックアップ
上のリスト例の1行目ならこうです。コピった行をペします。
sudo tmutil delete /Volumes/TimeMachineDisk/Backups.backupdb/Main/2024-06-19-000205
リターンすれば削除してくれます。
tmutil が複雑な処理をしますから削除には時間が掛かります。それを理解して数分待ちましょう。一度に削除するのは一つのバックアップのみです。複数いっぺんに消そうなどと思わないのが吉です。
リストして行をコピってデリートコマンドにペするのも面倒と言えば面倒です。ここの筆者の場合 FileMaker でコード実行の半自動化システムを作っているのでとても簡単に操作できたりします。後は各々、創意工夫で最も楽できるやり方を行ってください。