ApertureとiPhotoのライブラリ統合

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Aperture 3.3、iPhoto 9.3のアップデータ来てます。

Aperture 3.3

  • iPhoto(バージョン 9.3 以降)および Aperture のフォトライブラリが新たに統合されました。読み込みや書き出しの必要がなくなります。また、人々、撮影地、スライドショー、アルバム、および Web 共有の機能はどちらのアプリケーションでも使用できます
  • AVCHD ビデオのサポートが追加されました
  • カメラで生成されたプレビューを使用できるので、読み込んだ後にすぐ RAW ファイルをブラウズできます
  • アップデートされた“ハイライトとシャドウ”ツールを使って、品質を向上させたり、さまざまなデータを操作したりできます
  • “自動補正”ボタンが“調整”パネルに新しく追加されました
  • “ホワイトバランス”ツールに“スキントーン”および“自然なグレイ”モードが追加され、カラーバランスを簡単に調整できるようになります
  • “ホワイトバランス”ツールに追加された“自動”ボタンを使って、ワンクリックでカラーバランスを調整できます
  • “共有”メニューに追加された“デスクトップに設定”コマンドで、Aperture からデスクトップの背景を設定できます
  • 新しい“手動”オプションを使って、ドラッグ&ドロップすることで“プロジェクト”ビューでのプロジェクトのソート順をカスタマイズできます
  • 新しい環境設定で、フルスクリーンブラウザの背景の明るさを設定できます
  • ソースリストでアカウントを選択すると、Facebook、Flickr、および MobileMe のアルバムがメインウインドウにサムネールで表示されるようになります
  • いくつかの用語が変更され、“マスター”は“オリジナル”に、“メタデータ”は“情報”に変更されます
  • ソースリストに追加された“最近使った項目”セクションで、“最後の読み込み”や最近閲覧したプロジェクトを表示できます
  • “RAW 微調整”はデフォルトでは“調整”パネルに表示されなくなります
  • “人々”で、“未設定の人々”ブラウザの写真をコルクボードの既存のスナップショットにドラッグすることで、写っている人の名前を設定できるようになります
  • “人々”コルクボードに、スナップショットのソート順を設定するメニューが追加されました
  • モノクロのソースリストおよびツールバーのアイコンのデザインが刷新されました
  • 全般的なパフォーマンスおよび安定性に関連する多くの問題を解決しています

iPhoto 9.3

  • iPhotoで、Aperture 3.3 以降のライブラリを開けるようになりました
  • AVCHDビデオがサポートされるようになりました
  • 説明フィールドにテキストを入力する時に、必要に応じて自動的に拡大されるようになりました
  • 写真の1枚表示モード時に、左上隅に表示されるフラグアイコンをクリックしてフラグを付けられるようになりました
  • GPS位置情報データが埋め込まれたファイルを書き出す時に、キーワードとタイトルも書き出されるようになりました
  • 新しい書き出しオプションで、書き出す写真をイベントごとに自動的にサブフォルダに整理できるようになりました

ライブラリの統合

ApertureとiPhotoでライブラリが統合され、相互に利用できるようになったんですね。これは大きな変更です。
どちらかというと、ApertureのライブラリがiPhoto化した、というふうに理解できます。
将来性を危ぶまれているApertureですが、近い将来iPhoto化してしまう恐怖を少しだけ感じます。Final Cut Pro X の悪夢がよぎります。

とはいえ、iPhotoとの統合はとりあえず個人的に歓迎です。私はiPhotoとApertureを両方使用していますから。これまで写真を読み込む度に面倒な手動同期をさせていました。

統合フォトライブラリの使い方」ページがAppleのサイトに用意されています。

このページに、iPhotoとApertureで共通・非共通の項目が詳しく書かれているので是非お読みください。

一例です。

  • iPhotoで作成したブック、カレンダー、カードはApertureで表示できますですが変更はできません。
  • Apertureで作成したブック、Webページ、WebジャーナルはiPhotoで表示できません。
  • iPhotoで「写真を非表示にする」を使って隠された写真はApertureからアクセスできません。
  •  Apertureで「不採用」とされた写真はiPhotoからアクセスできません。
  • iPhotoでは、Apertureスタックのピックイメージのみが表示されます。
  • ApertureライブラリのPDFファイルは、iPhotoからはアクセスできません。

さらにサポートページでは「iPhoto と Aperture での統合フォトライブラリの使い方」ページも用意されています。ここでは、Apertureから見た、iPhotoとの統合について書かれています。内容は上記「統合フォトライブラリの使い方」とほとんど変わりません。

iPhotoライブラリをApertureで統合する方法が「Aperture 3.3:Aperture を使用して iPhoto ライブラリを結合する方法」に書かれています。

利用できる・出来ないファイル形式

Apertureで利用できてiPhotoで利用できないファイル形式については「iPhoto ’11: Some files work in Aperture, but not in iPhoto」に書かれています。

PDFが利用できないほか、オーディオファイル(wav,mp3,aif,caf,m4a)が利用できません。

PICT file はどうなるのか

Apertureで利用できてiPhotoで利用できないファイル形式については記述がありますが、その逆についての記述は見当たりません。
「そんなのあるのか?」とお思いでしょうか。あります。
Appleでは無視を決め込んでいるPICTファイルです。昔からのMacユーザーにお馴染みのこの形式、Apertureで利用することができません。
iPhotoでは利用できます。

私がiPhotoとApertureの両方を利用している理由のひとつがこのPICTファイルにあります。

実は昔、Photoshopが1だか2だかの頃ですが、その頃こう考えました。「Photoshop形式などという、特定アプリの形式より、何でも読める汎用的な形式で保存すべきなのである。故に、汎用的なPICT形式で最終的には保存しておくのである」
そして大事な画像ファイルはすべてPICTファイルで大事にとって置いたのです。

まさかPhotoshop形式がこれほど汎用的な形式になるとはまったく思わず、そして汎用的だと思っていたPICT形式が当のAppleによって「何らアナウンスもなく」「ひっそりと」「さくっと」消されてしまうことになるとはまったく考えなかったんですねえ。
未来予想能力0でした。

もひとつおまけに書いときますと、Live PICTureの形式FITSと、読み込むための形式IVUE形式です。この形式に未来予想能力0の私は未来を託し、多くの重要ファイルをこれら形式で保存していたのであります。今は開くことも見ることもできないこの形式のファイルがまだたくさんハードディスクに入っております。
MacOSがXになり、クラシック環境がなくなり、「やばい。コンバードしなければ」と思いつつ、あっというまに10年経ちました。

そういえばもっと馬鹿みたいな話があります。重要画像ファイルをMOディスク100枚以上にバックアップするというとんでもないこともやってしまっておりましたよ。もちろん当時の貧弱なハードディスクからの待避ですからMOにしか存在しないファイルです。これらすべて、数年後に読めなくなっていました。ディスクが壊れてたんですねえ。これにはずっこけました(ほんとはかなり落ち込んだ)MOなんぞに未来を託すとは愚かにもほどがあります。
余談でした。

というわけで余談が多すぎましたが、今回のアップデート、私はまだ実施しておりませんが、ひとつ大きな危惧があるとすれば、これまで扱えていたPICTファイルが、iPhotoからももちろんApertureからも利用できなくなるのではないかということです。多分そんな気がします。

今回、大きな変更を伴うアップデートということですので、アップデート前にバックアップを確認しておいたほうがいいかもしれません。

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