Drobo 5Dの電源やファームウェアファイルを手に入れた話

Drobo 5D 対応のAC電源が売ってたよという話と、WaybackMachine を辿ればソフトウェアをダウンロードできたよという与太話。

年を取るともの持ちが良くなっていけません。Drobo 5D が壊れたのは随分前のことですが、捨てることもせず箱にしまって置いていました。よほど壊れたのが悲しかったんだなと思いますが、もしかしたら壊れていないかもという希望的観測もあったからです。

そういえばお葬式に関する儀式ってのはとっても大切で、あまりの忙しさに遺族は最大の悲しみの時期をやり過ごすことができます。さらに、お棺の中で奇跡的に蘇ったときにすぐに対処できるよう寝ずの番を繰り広げます。あるいは、数日間飲み続けて本当に死んだことを確認します。死は瞬時に確定するものではなく時間経過後に再帰的に判断できることだからです。

そんなわけで Drobo 5D は箱に居ました。人間と違い腐りませんので壊れた時そのままの姿です。

ACアダプター

話変わって、ACアダプタの問題です。ACアダプタの種類は星の数ほどありまして、電圧電流ボルトにワット、アンペアだけでは飽き足らず、センタープラスかマイナスか、これにくわえて無限の数だけありそうな先っちょサイズの外径内径問題が、我らの行く手を阻みます。

ACアダプターをなくしたり壊したりしたら、もうあとは諦めと悲しみしかありません。

Drobo が壊れたらAC電源を疑え

この格言をDroboユーザーから何度も聞きました。しかしそうは言っても、壊れたときに本体が壊れたのかACアダプタが壊れたのか、一般素人には判断ができません。5Dが壊れた当時は代替品も所持しておらず、何が壊れたのかを判断することができませんでした。

Drobo 5D が壊れたあと、5C を購入して機嫌良く使っていたのですが、5D と 5C が同じ電源と知りませんでした。それを知ったのは数日前のことです。5Cの電源ケーブルにタグが付いていてちゃんと書いてあった💦

早速Drobo 5Dを箱から出して5Cの電源を繋いでみると、なんと通電しました。Drobo dashboard にも登場します。生きてたんか。大喜びします。後ほど、大きな落胆が訪れますがこの時はまだそれを知らない。

そうなればやることはひとつ。同じ電源を仕入れることです。でももうDroboはこの世にない。AC電源、売っていません。

そんな世にも珍しいDrobo 5D互換のACアダプターがAmazonで売っていたので即刻購入しました。

Drobo 5Dのファームウェア更新

電源が入って甦った 5D ですが、ダッシュボードにファームウェアの更新のお知らせがありました。もちろんダッシュボードから更新作業を行おうにもDrobo社のサーバーがすでにありませんから何もできません。

どうにかならんのかと藁をも掴む勢いで日本での代理店だった PRINCETON のサイト内を探ると、手動でのファームウェア更新について書かれていました。

手動でファームウェアを更新する方法を教えてください。 FAQ PRINCETON

ふむふむ。Drobo.com からファームウェアソフトをダウンロードして手動で更新すればいいと書かれています。たしかにDrobo Dashboardに手動更新ありますね。でもファームウェアソフトウェアがないんだよ。どうしましょ。

WaybackMachine すごいぜ

藁をも掴む勢いで Internet Archive WaybackMachine で探します。Droboサイトは2024年の春まで存在していました。

WaybackMachine の www.drobo.com ページ
WaybackMachine: www.drobo.com

 

最後のあたりは終了のお知らせしかないような状態なので、もうちょっと元気があった2023年あたりのページを探しましょうか。

良い感じの頃のがありました。

 

Drobo 5D のページに移動し、ファームウェアダウンロードのリンクも見つけます。ここからがドキドキですが、ダウンロードできるんかいな。

WaybackMachineって、そんなことまでカバーしてくれるのか。してくれていました。見事、ファームウェアをダウンロードできました。すげー。やったー。うれしー。

こうしてファームウェアソフトを手に入れ、dashboardから更新を果たすことができました。

ということで、他人様が読んで意味があるのはここまででございます。

以上、Drobo S、5D、5DT、5N2、5C、5D3 対応のAC電源が売ってたよという話と、WaybackMachine を辿ればソフトウェアをダウンロードできたよという話でした。

奈落へ

さて顛末ですが、甦ったはずの 5D に早速ハードディスクをぶち込んでみたところ、その時点でしゅるるんと電源が落ちます。あるいは HDD をまったく検出しません。諦めきれず何度やっても同じでした。これはあれか、AC電源も壊れていたけど、本体もしっかり壊れていたのか。

そのようです。哀しい。

 

巻末付録として、Drobo 5D の電源アダプタ情報を掲載しておきます。

電源ユニット
入力: AC 100V-240V, 2.5A, 50/60Hz
出力: DC 12V, 10A, 120W max
プラグサイズ: 6.5×3.0mm

せっかく買ったAC電源無駄になった・・・5C電源が壊れたときの予備にとっとくか。

“Drobo 5Dの電源やファームウェアファイルを手に入れた話” への4件の返信

  1. 私もDrobo 5D3の電源が壊れた事があったので通りすがりながらコメントします。
    私の場合は幸い本体に異常が無かったので怪しげな中華製電源をアリエクで買って使えておりました。
    しかし多くのユーザーと同様にサポートも修理先も無いのが不安になり後継機探しで難儀しました。。。
    SynologyもDASを出す気配も無いので長らくこの問題を放置してました。
    アホみたいな結論ですが結局RAID無しの多段層HDDケースに落ち着きました。。。。
    というのも数年間のDrobo使用中に起こったトラブルはHDD自体の故障以外は使用マシン(Mac)のアップデート等による相性での接続不良くらいしか無かったのと、昨今のNAS用などの高耐久HDDを使用すれば故障がほぼ無くなった事からそういう結論に至りました。
    せっかくなのでHDDを大量に、かつ個別に利用できるケースを導入して使っていますが今のところこれといった不都合は出ていません。
    ちなみにケースは裸族のスカイタワー10ベイです。。。。
    最初はどうかな〜と思いましたがこれが意外と使いやすくて良かったです。
    少なくとも私の用途には、、、
    あとはHDDの診断アプリなどを併用しつつ場合によってはベイからベイへデータを逃がしたりして使っています。

    1. 10ベイを個別に。すごいですね。でも判ります。
      何度かRAIDのトラブルに遭ったことを思い返すと、大容量大規模一極集中による弊害が大きいと自覚しました。バックアップからの復旧も絶大な時間が掛かりますし。
      昔と違ってHDDの容量も大きいのだから、無理に束ねるより個別に扱った方がバックアップもメンテも復旧も効率的だということですよね。
      ある意味これこそリスク分散の今風の運用だと思います。零細事業者にも優しい。共感できるし、参考になりました。
      ありがとうございます。

  2. 当方、Drodo5Dを複数所有しており、正常に動くDrodo5Dのアダプターを壊れたDrobo5Dに繋ぐとアダプターのランプが点滅して動かないので
    Drodo5Dが故障したのだと思っていたのですが、実際の故障はアダプター側で(コンデンサ膨らんでた)Aの筐体では動かないけど、Bの筐体では動くというような事がありました。
    どうやら電力的にギリギリな場合、動かない事もあるみたいなのでアダプター側の経年劣化という事もあるかもです。
    ちなみに5Dは10A、5Cは8.33A必要なはずです。
    amazon等で売ってる安いアダプターは10A対応と書いてあっても実際は出ないので注意。最悪燃えます。異常なくらい軽いので持ったらすぐ分かります。

    1. コメントありがとうございます。
      うちの5Dは正常稼働している純正アダプタでもアウトだったのですが、もしかすると正常稼働していたと判断すること自体が怪しい場合もあるというお話ですね。なるほどそういうことも肝に銘じておきます。と言っても今から純正の正常なアダプタは入手不可能なのでどうにもなりませんが

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