致命的な欠陥を抱えつつも、iWebは魅力を秘めている。面倒な画像の変換を考えずにページが作れること、iPhotoとの連携による写真ページの簡単作成、Podcastの対応など。
どうにかしてこのソフトを使うことは可能だろうか。
今回は、テキストを画像にしないための方法を考えてみる。サンプルブログ と連動しています。
どういうときにテキストが画像になってしまうのか。
テンプレートに手を加えずにいくつか書き出してみるとまずは一目瞭然。
テンプレートによって画像になったりテキストになったりします。
1.テンプレート
シンプルなWhiteとBlackは画像になる可能性が非常に高いです。残念なことです。
テンプレート全て試したわけではないのですが、特にBlogテンプレートでは「Modern」がテキストで書き出されやすいことがわかりました。
2.フォント
次に日本語で実験してみると、選ぶフォントによって画像になりやすいことが判明。
角ゴシック、Osakaはテキストになりやすい。
明朝系、装飾を施したテキスト、フォントの混在は画像になります。
装飾やフォントの混在は画像になってしかるべきでしょうね。
これは、このソフトの大きな特徴の一つであると思います。この機能はきっちり表に出し「装飾的テキストを画像に自動変換」と売りにさえしてもいいはずです。
3.文章
iWebは日本語で使用することなど、微塵も考慮されていません。
なぜなら、以下の方法でテキストをテキストのまま出力させることが出来るからです。
・頻繁に改行をし、テキストボックス内で文章を折り返さない
・単語をスペースで区切る「分かち書き」をする
つまり、欧文と違って日本語の文章にはスペースでの単語区切りがないため、長文が画像に置き換えられるわけです。
これはとても悲惨な仕様ですね。
さて、以上三つの条件を発見して喜んだのもつかの間、サンプルブログで試してみたところ、上記三つの条件を満たしていても画像になってしまう事例が続出。
追試に追試を重ねて、なんとなく4つめの項目が見えてきました。
4.コピー、ペースト、デフォルトテキストボックス
画像化しやすいテンプレートを用いたページからテキスト本文をコピーしてきた場合にも画像化現象が起きやすくなります。
テキストボックスのコピーも危険、スタイルなしだろうがなんだろうが一旦画像化した経緯のあるテキスト本文は、どこへペーストして持って行ってもいつまでも画像になります。
画像化しにくいテンプレート内のデフォルトテキストボックスと新規テキストボックスに入力作業を施すのが最善です。
もしそれも画像化してしまった場合は、そのページごと削除してしまわないと画像化の怨霊がいつまでもつきまといやすくなります。