古いやつだとお思いでしょうが、macOS 10.x を引き摺っている者たちがまだいます。さすがにぼちぼち不便なことも増えてきた昨今、Google Chrome のアプリ化機能がSNS表示に貢献しました。
Twitter が x という紛らわしい名前に変わったみたいですが、URLは twitter.com のままでした。そのためSNSブラウジングのアプリもバージョン古いまま使えていました。例えば Friendly for Twitter もその一つ。
で、先日、2024年の5月ですが、Friendly for Twitter が使えなくなりました。Twitter が突然仕様を変更して周辺アプリを閉め出すのは常のことなので「またか」と思っただけですが、どうやらデフォルトのURLが twitter.com から x.com に切り替わってしまい、古い設計のままでは辿り着けないことになったからのようでした。
Friendly for Twitter だけでなく、1password に保存しているTwitterアカウントもブラウザ上で候補が出てこなくなりました。twitter.com として保存されていたからです。おかげで 1password のTwitterアカウントをすべて編集し直すことを余儀なくされました。面倒掛けやがって。
アプリ化
ブラウザでTwitterやSNSを見る習慣があまりなかったので、ブラウザでしか見られなくなったのは手痛いできごとでした。なんか良いアプリないかなと探しても無駄で、そもそもOSが古すぎてSNSブラウザアプリを見つけても大抵動きません。古いアプリしか選択肢がないのは判りきっていて、古いアプリで良いのがないことはとっくに知っています。
Unite
そこでふと思い出したのが Unite というウェブページをアプリ化するアプリです。以前試したことがありました。そうだあれを使ってTwitterをアプリ化すれば良いのだと思いついてサイトを訪れたのですが、ダウンロードできる最新バージョンは当然新しいOSにのみ対応、Mojave でも Catalina でもバッテンマークが付いて開くこともできません。バイバイ。
Flotato
たしか、似たアプリがもう一つあったはずだ、何だっけ?何だっけ?と歌いながら探しますと、それは Flotato でした。早速ダウンロードしてみると、こっちは 10.15 でも起動できました。素晴らしいですね。簡単な操作で軽々とアプリが出来上がりました。動作もめっちゃ早い。
懸念事項がひとつあって、次の Google Chrome のところで話す内容なんですけど、それは同じSNSのアプリをアカウント別に複数作れるのかという疑問です。
試しました。一応、作成するところまでは出来ましたが、どうやらお試し版ではアプリを一個しか開けないようです。2個目に作ったアプリが正常に作られたのか駄目だったのか、確認することができないんです。どうなんでしょうね。結果が気になります。
試してもいないのに購入するほどお人好しではありませんが、購入ボタンをクリックしたらエラーページになりました(←買う気まんまんかいっ)公式サイトで確認すると「リスクなし: 気に入らない場合は、返金されます」とありますが、そういうの信用しないので、お試し版で確認できない機能はできないものとして処理します。
あと、それ以前にブラウザベースじゃないので広告カットが効きません。特にTwitterは広告が多すぎてくそなのでこのままでは不満足度が高いです。
Google Chrome
それより、Flotato を探している中で、Google Chrome にアプリ化の機能が備わっているという噂をちらほら聞きました。ほんとですか?
さっそくChromeを開いて世にも歪で分けのわからないGoogleらしい謎UIをさまよいますと、あったあった。ありました。
ウインドウ右端上の縦の「・・・」を選んで、「その他のツール」※ を選んで、さらに「ショートカット作成」を選んで、出てきたウインドウで「ウインドウで開く」のチェックを付けます。見事アプリ化されました。
※ Mojaveでは「その他ツール」に、Catalina では「保存して共有」にありました。何やねんそれ。
アプリはユーザーフォルダ内のApplicationフォルダに作られます。早速SNS各種、アプリ化して試しました。
恩恵
作られたアプリはChromeベースなので、機能拡張が使えます。即ち、Ad Guard もそのまま生きています。ブラウザで見るのと同じように、広告全カットでTwitterを眺められますよ。すまんね。これはかなり大きな恩恵です。
残念
残念なところは、同じURLのアプリを複数作れません。SNSのアカウント毎に別のアプリを作ることができまないのでした。何度作っても出来上がるアプリは一個だけです。名前を変えたり、別の場所に複製したり、隠したり、いろいろやってみたけど見つけ出してただ一つのアプリを入れ替えやがります。なんて残念な仕様なんでしょう。
Safari
機能的には常にChromeの後追いをしている Safari ですが、最新バージョンではアプリ化が出来るそうです。ああそうですか。でもどうせ最新OSでしか使えないんでしょ。ヨーロッパで違法判決出てOSとブラウザの分離を強制されれば良いのにと呪ったところでそうはなりません。
まとめ
Chrome にアプリ化の機能があることを知らなかった。SNSブラウザが壊滅した今、OS化石人種にとってとても有効な機能。
「・・・」→ 「その他のツール」または「保存して共有」→ 「ショートカットを作成」→ 「ウインドウとして開く」にチェック。
デスクトップ版アプリが出来上がりました。