Affinity 1.6 やっと明るいUI来ました

AffinityのPhotoとDesigner、やっと1.6が来ました。予告があってから随分待たされました。1.6の売りは一にも二にも明るいUIですね。ようやく使い物になりつつあります。

黒いUIブームのせいでさまざまな議論や憶測が飛び交い、挙げ句の果てには「外人は瞳の特性のため明るい色が苦手で黒いほうが見やすい体質なのだ」とか「年を取ると黒いのが見にくくなるので明るいUIを求めるのはじじいの証拠だ」とか何とかオカルティックな話にまで広がります。じじいでも何でもいいんですが黒い背景に白い文字を読むなんて苦行でしかないので明るい普通のUIを求めます。

そもそもコンピュータは黒い画面に緑色や白などの文字を表示していました。あの感じが好きなマニアックな人もいるでしょうが普通の人間には耐えがたいものです。目がおかしくなります。それでMacが登場したときは「紙のように」というデザインの考え方と共に、背景が白くて文字が黒いUIが広く一般向けパソコンとして登場しました。Mac発売事件がなければきっと今でも黒い画面に緑色の文字のUIが続いていたことでしょう。

明るいUIが選べるAffinity 1.6

与太話はともかく、1.6来ました。明るいUIが選べます。

暗いUI 明るいUI

その他の新機能や改善点は取りあえず知りません。明るくなっただけでまずは十分です。

実はAffinityを応援しつつも黒いUIが鬱陶しいのでまったく使っていませんでした。これから使っていきます。

黒いのが好きって人もおられるので、黒いのが好きな人をディスるつもりはまったくありません。黒地に白文字、白地に黒文字、各人好きなほうを選べるということが重要です。

さて明るいUIを手に入れましたが、そもそもこの会社のアプリケーションはどうもUIまわりの出来がよろしくなくて、一個改善すれば他の部分が気になったりします。

しばらく使ってみた

はい、しばらく使いました。些細な点ですがしばらく使ってみてイラついたことを書きます。

まずAdobeと同じく、このアプリケーションも1ウインドウと通常通り分離した表示が選べます。1ウインドウなど使いにくいのでセパレートで表示するわけですが、このときツールパレットや上部のバーなどと書類ウインドウが上手く表示コントロールできません。書類ウインドウを最適化する仕組みが存在していない様子で、パレット類と書類が干渉します。

えーと、つまりウインドウを最適化しようとするとこうなります。

ただ巨大化するウインドウ
このようにウインドウがただ単に巨大化してしまいパレット類と干渉します

これの何が問題かと思われるかもしれませんが、この画面はすでにパレット位置を調整して少しでもましに使えるように処置済みなので自然に見えます。調整してやらないと例えば書類の信号機ボタンがツールパレットの下に隠れたりします。ルーラーもパレットの下に隠れて使いにくい状態です。挙げ句の果てにセーブダイアログがツールに隠れて見えなくなるという情けない状態になります。

ウインドウを最適化するときにこうなってほしいんです。なぜこんな基本的なことができないのか、お願いします。

正しい整列の図
パレット類との干渉を避け、正しくこのように整列してほしいんです

あ、そうそう、そう言えばツールパレットありますよね、画像では右側にあるAffinityで「スタジオ」と呼んでいるパレット群です。

どういうわけかこのパレット群にだけ影がありません。ぺたーっとしていて、これ後に別のウインドウなどがあると視認性がとても悪いんです。どうして影がないんですか。影つけてください。お願いします。

という最適化されない各ウインドウの挙動や見た目です。使っていると不自由さがじわじわ迫ってきてイラつきます。

あとほら、重要なことは書類間でドラッグドロップできません。これもじわじわ不便さが効いてきます。

こう言っては元も子もありませんが、やっぱAdobeのソフトはいろいろよく出来ていると痛感しますね。

そういうのはいいとしてとりあえず明るいUIの1.6が公開されたことを素直に喜びます。

Affinity Designer

Affinity PhotoAffinity Photo

 

デジタル資産管理ソフト

Photoは現像もできるんですが、そうすると必然的に画像カタログかブラウザのアプリケーションがほしくなりますね。今までならApertureに対応してくれればそれで良かったんですがApertureはAppleにポイ捨てされたせいか対応してくれません。

どうせならAffinityがどどーんとApertureライクなデジタル画像管理ソフトを出してくれればとてもいいと思うんですけど、ただこの会社はUIに関してちょっと頼りないところがあるので「使いやすい」デジタル資産管理ソフトになるのかどうかは怪しいです。

Affinityのフォーラムでは以前より管理ソフトについて活発に議論されています。開発も「作ってる」とは言ってます。

ユーザーは寄り合ってわーわー議論していますね。でもデジタル資産管理ソフトに何を求めるか、意見はさまざまです。

フォーラムにも何人かいますが私も「Apertureみたいなの頼みます」としか思えません。Apertureみたいなのじゃなければ多分いらないんです。管理に優れていて使いやすいツールを求めるんです。というかApertureそのものにしかほんとは用がありません。でも捨てられたものは仕方がない。

ある人はAdobe Bridgeみたいな単なるブラウザを求めています。Libraryを持たせるのが嫌いということで、まあわからなくもないですがそれならFinderで十分です。

ある人はLightroomを求めたり比較したりしますね。フォーラムのタイトルも「Lightroomキラーリクエスト」です。

Apertureなき今、Lightroomしかまともな写真管理ソフトはありませんので仕方ありませんが、あれのUIデザインの酷さは日々痛感しています。Lightroomをあまりお手本にしたり比較したりしてほしくないなと思います。

Lightroomの優れたところはカタログ機能じゃなくて現像や調整機能ですよね。そういうのはAffinityで言うとPhotoが担当しますから、Lightroomなんかを目指す必要はないと思うんですが。

ちなみにですが、私自身はメインでAperture、予備でLightroomを試用してます。そういえばLightroomも最新版でおかしなことになりましたね。何がLightroom Classicか、実直にカタログ機能を強化したりUIをPsやAiのように優れたものに進化させてくれるだけでいいのに。変なところだけAppleの真似しなくてよろしい。

 

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