Sierra 10.12 の iTunes が iPhone SE を認識しない件の解決

iTunesがiPhoneを認識しなくなることはよくあることのようです。原因や対処もさまざま、使用している機種やOSの問題もあります。ここでは、macOS 10.12、iTunes 12.8、iPhone SE (iOS12)のケースで問題と解決を記しておきます。

iTunesがiPhoneを認識しない

iPhoneをパソコンに繋いでiTunesを起動しても認識してくれていないことに全然気づきませんでした。いつもは接続するだけで勝手にiTunesが立ち上がり勝手にバックアップを取って勝手に同期してくれていました。もう10年以上そうですから普段は何も気に留めずにいました。

ところがある日、まったくバックアップを取れていないことに気づいて、最後のバックアップの日付から判断するに、macOS を 10.12にアップしたころからだとわかりました。

別の記事で「macOS 10.12は一部を除いて大きな変化も問題もない」と機嫌良く書いたこともありますが、使えば使うほどそれは誤りで、大層問題が多いOSであると分かってきております。

それはともかく、iTunesがiPhoneを認識しないのは不便なので解決策を探ります。

さまざまな解決方法

一般的にもよくある問題らしく、さまざまな原因と解決が検索するとヒットします。

例えばiTunes、コンピュータ、iPhone、それぞれ再起動するだけで解決することもあります。たまに認識しないときは大抵これで何とかなってきました。

またあるいはケーブルを抜き差ししたり、ケーブルそのものを変えたり、USBのポートを変えたりと、物理的な原因とその対処もあります。Macの場合はAppleメニューの「このMacについて」のメニューをオプションクリックすることにより「システム情報」に切り替え(Appleが大好きな不親切宝探しゲーム)USB欄でiPhoneが認識されているかどうかを確認します。認識されていない場合は物理的に接続されていないのでそれなりの対処をします。

Windows用iTunesでは何かのアップデートをかけたり、MacではOSやiOSのバージョンを上げることにより解決することもあるようです。ソフト的な問題ですね。今日のお話はmacOS 10.12ですから「最新のOSにアップしましょう」と言われておいそれと言うことを聞くわけにもいきません。

macOS 10.12、iTunes 12.8、iOS12 iPhone SE のケース

というわけで何度抜き差ししても再起動してもiTunesはiPhoneを認識しません。宝探しゲームの「システム情報」ではUSB接続がちゃんと認識されています。他のアプリケーション(Apertureなど)からiPhoneにアクセスすることも可能です。iTunesだけが認識せず、バックアップも同期も行いません。

他のiPhoneやiPadはそもそもケーブルにすら接続していませんがちゃんとWi-Fiで認識しています。iOS12のiPhone SEだけが登場しません。

MacOS 10.11 EL Capitan、iTunes 12.8 では認識できる

仕方ないのでEL CapitanでMacを起動してiTunesを起動しますとこちらはちゃんと認識してバックアップも同期もやってくれました。

OSを10.11に戻した

多分 macOS 10.12の問題なのでありましょう。他の件で問題もあったので、メインを10.11 El Capitanに戻しました。これで解決、めでたしめでたしです。

と、いうわけにもいかず、今使ってる一部のアプリケーションが10.12でしか動かないので10.12と10.11を取っ替え引っ替え切り替えながら使っていたらイライラしてきて、やっぱりSierraでもうちょっと何とかならんのかとがんばってみることにしました。

10.12のせいなのかiTunes12.8との組み合わせのせいなのか

macOS 10.12の問題と思い込んでいましたがiTunesの問題であるとも言えます。10.12におけるiTunes12.8の問題かもしれないですしね。そこで、まずiTunesをアップデートしようとしましたがすでに最新バージョンなのでAppStoreからは何もできません。OSそのものと抱き合わせになっているのでOSのアップデート、または再インストールが必要です。

iTunesの再インストール

なんか面倒なので、再インストールの前に出来ることはないかとiTunes単体のインストーラーを探します。Appleのサイトで最初は「iTunesはOSの一部なのでOSごとアップデートしろ」みたいな乱暴なページがヒットして「何ぬかしとんねんあほんだら」とぶつくさ言いながらもうちょっと検索するとちゃんとありました。

iTunes download page Download iTunes 12.8 for Mac
https://support.apple.com/kb/DL1977

単体のインストーラーを用意してくれていたので心で暴言を詫びつつダウンロードしてiTunesを再インストールします。

謎のアップデータ

再インストールはほどなく完了し、完了と同時に見慣れないダイアログが現れました。「この機種を認識するためにアップグレードが必要です」みたいなことを言われます。これはいったい何のアップグレードのことを言っているのだと訝ります。うっかりOKしたらOSがモジャ何とかになってしまうとか、洒落にならんことにならないだろうなとドキドキしながら「OK」をクリックします。幸いOSのアップグレードではなく謎のアップデータでした。iTunes12.8のアップデータみたいです。

このアップデータをかけてもiTunesは12.8のままで、謎は深まりますが「情報を見る」で詳しく見るとバージョンは12.8ですがコピーライトでは12.8.0.150というものになっていました。この数字がアップデートによるものなのかどうかはわかりません。

認識しました

この謎の小さなアップデータにより iPhone SEが認識されるようになりました。

まとめます

  • macOS 10.12においてiTunes 12.8 はiPhoneを認識できない問題を孕んでいる
  • macOS 10.12の問題なのかどうかは不明、他のバージョンでも同じかもしれないから
  • iTunes 12.8 に必要なアップデータが存在している
  • そのアップデータはインストール済みの12.8に対しては何の要求もしてこないのでアップデータの存在が普段は見えない
  • iTunes 12.8 を再インストールして真っ新にすることによってアップデータが反応し、更新することが出来る

結論

iPhoneやiPadの特定機種がどうしても認識できないソフトウェア的な問題の対処は、iTunesのインストーラーをダウンロードして再インストールすることである

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください