Parallels 16 の案内に「Final Cut Pro が動く」という文言を見つけ、ドキドキしてデモ版を試しますが、やっぱり動きません。
Parallels 16
Parallels 16 の宣伝ページに、Final Cut Pro 動くと書いてあるんですよ。
Parallels
最新のデモ版をインストールすると今使っているバージョンが上書きされてしまうので避けてたんです。でも今使ってるバージョンのインストーラーもダウンロードできるそうなので元に戻すことができます。ならば試さずにはおれません。v16をインストールして試用します。
Final Cut Pro
macの仮想ボリュームはすでに揃ってます。Mavericksを起ち上げて早速 Final Cut Pro を起動しますね。わくわく。
これまでのバージョンと同じエラーダイアログで起動できません。何も変わっていません。
Aperture
試しにApertureを起動してみました。起動はできます。現行バージョンのParallelsでも起動はできました。
これはApertureのサイドメニューなんですが、赤枠で囲んだところはマウスで操作できません。キーボードの矢印キーなら操作できます。これもParallelsの過去バージョンと同じです。
ブラウズ画面です。ちゃんと表示出来ていますね。これはいい感じかも。
写真を選んでダブルクリックしてみますと・・・
画面は黒いままで何も現れません。駄目ですね。
Soundtrack Pro
Final Cut Studio から Soundtrack Pro を試してみましょう。
Final Cut Pro と同じく「VRAMは0MBしかありません」のエラーダイアログは出るものの「続行」ボタンが表示されて、続行できました。
起動できました。何と、音楽も鳴りました。これは動きましたね。
Parallels 16 の条件
さて宣伝文句とは異なり、Final Cut Pro はピクリとも動かなかったわけですが、改めてここで宣伝ページを見てみますと、その秘密がわずかに垣間見れました。
大抵の過剰宣伝には注意書きが付きものです。
曰く、注: 〜は除きます、注: 〜の場合に限り、注: 〜土日祝日は除く、注: ビールは別料金 と、そんな感じですが、案の定そんな感じでした。
わざと片言の怪しい日本語で書かれている注意書きには、Big Sur で試用するときのみ何かがサポートされるというようなことが書かれています。
注: macOS Big Sur (以降)に Parallels Desktop 16 をインストールしている場合に、macOS Big Sur (以降)の仮想マシンで Metal グラフィックがサポートされます。
何を言うとんの?
直前に「実行できます」と言い切っている割にはふにゃふにゃした日本語で、結局どうなのか、Big Surなら実行出来るのかどうなのかすら明言を避けています。
これは Big Sur とやらをインストールして試さないと仕方ないですか。
しかし Big Sur でParallelsがまともに動いたとして、それ以外が壊滅だからあまり意味ないような・・・
すべての過去資産をParallelsで面倒見れるのか
面白いことになってきました。
Big Sur は過去の全てを捨てた互換性0の別環境です。しかしParallelsがもし過去資産の全てをまともに動かせるんなら、それはそれで現状はともかく将来的には「有り」な選択肢となり得ます。
本日の結論
ということで、Parallels 16 を試してみたのは macOS Mojave です。余談になりますが、このMojaveというOS、これ最近インストールして使い始めているんですが、わりと碌でもないOSで、主にQuickTimeとSafariで被害にあっています。その件は別に譲るとして、本日の結論はこうなります。
Mojave の Parallels 16 で Final Cut Pro は 動きません。
つづく
つづき
このテストのためだけにわざわざボリュームを用意してBig Sur を試すということもなかなか出来ないのですが、テスト以前にちょっと気づいたことがありましたので「つづき」としてここに書きます。
Final Cut Pro と Final Cut Pro X
ここで用語の確認なんですが、Final Cut Pro に対して、Final Cut Pro X というのが新しく作られたアプリでした。ですので、Final Cut Pro というときは Final Cut Studio の Final Cut Pro 7 を指していて、新しい方は Final Cut Pro X と使い分けていました。
ところが。これは今の今まで知らなかったんですが、いつのまにか Final Cut Pro X が Final Cut Pro と改名していました!いつそうなりました?全然知りませんでした。
Metal グラフィック と Quartz Extreme
で、ということで Parallels の宣伝文句に再度注目すると
「仮想マシンで Metal グラフィックがサポートされます」
この謎の言葉の秘密が判ったような気がします。
もしFinal Cut Studio の Final Cut Pro 7 が動くというのなら
VRAM が 0 MB と表示される不具合が修正されました
とか
Quartz Extreme に対応しました
とか書くと思うんですね。Final Cut Pro に Metalグラフィックとか関係ないと思うんで。
ということはですね、多分、想像ですが、Parallels が自慢げに動くと述べている Final Cut Pro って、元Final Cut Pro X のことじゃないかと思うんですよ。
そうであるなら、Big Sur でテストしても無駄かもしれないです。というか多分そうなんでしょ?でないとBig SurがいきなりQuartz Extremeに対応するとか思いにくいし。
気力が失せてきたのでBig Surでのテストはしないかもしれません。もしどなたかBig SurのParallelsでFinal Cut Pro(旧)が動くかどうか確認されましたら結果を教えてください。お願いします。