Google Nik Collectionが無料に!っていうんで、何かわからずにダウンロードしてみたわけです。これは何でしょう。画像の調整プラグインですね。Photoshop、LightroomだけじゃなくApertureでも使えると聞いて黙ってはおれません。
荻窪さんがFacebookでお宝鑑定団のニュースをシェアされていて知りました。「無料に!」はいいけど、有料だったことも知らないし、そもそもNik Collectionというプラグインを知りませんでした。でも知ったのでインストールしてみました。
これは画像加工のパッケージですね。インストールすると、アプリ群がコピーされます。単体でも動きますが、各画像ソフトのプラグインとしてもインストールされます。Apertureにもインストールされました。
Apertureは人類史上最強の写真管理ソフトですが、編集機能の能力に関してはもたもたしている隙に完全にLightroomに追い抜かされております。能力で負けていますが機動性で勝っていますから開発が終わっていてもどうしても手放せません。でもLightroomの機能に触れてしまえば「もうちょっと何とかなれば良いのにさ」とか思ってしまいます。
そこでプラグインですが、DxOとか、これまでもいろいろ試してみましたがいまいち面倒くさいので使わなくなります。つくづく面倒くさいのが苦手です。
このNik Collectionも、プラグインですので別画面が開いてしまうという面倒臭さはあります。Aperture内部でささっと編集することはできません。
Nik Collectionはアプリ群ですから、プラグインメニューを辿るとそれぞれの名前が出ています。名前で機能を選ばなくてはなりません。あぁ面倒くさい。あぁ面倒臭い。でもがんばります。
エフェクターやHDR、ノイズ消し、シャープなどがありますね。Apertureが特に弱いノイズ消しを見てみました。
近頃ブームの黒い背景に白い文字の超使いにくい画面ですが、使ってみますとこれがなかなか良いではありませんか。
今時はLightroomもAffinity Photoもノイズ除去は高性能で、Apertureだけが置いてけぼりでしたがこのプラグインがいれば大丈夫です。別ウインドウ(しかも黒)がうざいですが別アプリケーションで開くより100倍ましです。
もう一つはこれまた最近ブームのプリセット型エフェクター。私はInstagramでこういうのに初めて触れましたがなかなか楽ちんで面白いですね。
向かって左側に名前のついたプリセットがずらり並んでいますが黒地に白の文字など読む気もおきませんから文字を絵として認識して適当に選びますと適当なエフェクトが現れます。向かって右側で調整もできるようです。
話がずれますが、昔Mediaっていう画像カタログソフトがありまして、iPhotoが登場して写真管理に革命が起きる前は使っていたんです。いつしかMedia Proになって、会社が変わって、そのあといろいろあって、今はCapture OneでもおなじみPhase Oneが引き取ってMedia Proとして販売を継続してるんですね。Aperture殺しの衝撃波を受けて管理ソフトを物色しているときに見つけました。
懐かしいし、さぞかし今では素晴らしく進化してるだろうと思ってダウンロードして使ってみたら、これがまあ、悪くはないんですが昔とさほど変わらぬ使い勝手で、最も酷いのはインターフェイスデザインが真っ黒。まぶしいくらいの真っ黒。しかもどぎついグラデーション付き。そんでオレンジの強調色。写真とか画像とか言うくせに何というおぞましい色彩感覚なのであろうか。と、いうのはまあいいとしてMedia Proはお試し期間つきでダウンロードできます。インターフェイスの色さえまともなら買うのに。バージョンアップして色直さないかな。=> Download MediaPro 追記 改善することなくディスコンとなりました。残念。
Nik CollectionはMedia Proほど真っ黒じゃない見やすいグレーなのでましですが、何にせよ黒地ブームはほんと速く去ってほしいです。Affinityに乗り切れないのも黒いせいです。
というわけで話戻してNikのアプリ群、その内容は以下の通り。
- Analog Efex Pro2 … アナログ写真のように
- Color Efex Pro 4 … エフェクター
- Dfine2 … ノイズ除去
- HDR Efex Pro 2 … HDR
- Sharpener Pro 3 Output Sharpening … シャープツール
- Sharpener Pro 3 Raw Presharpening … シャープツール
- Silver Efex Pro 2 … モノクロ化
- Viveza 2 … 部分的な調整・・・ん?何だこれ?
こんなのでした。マスクを切らずに範囲指定して補正するという便利ツールでした。これいいですね。
他、シャープツールも試してみましたが操作が少しやりにくくて、よくわからないものでした。
モノクロ化のSilverEfexは面白いですね。モノクロ写真の表現力を感じます。
といったアプリケーション群、カラー処理やシャープやアナログ感や白黒写真、プロ写真家向け画像調整アプリって大体このような感じですね。やや大袈裟なエフェクトが特徴かな。大袈裟なエフェクトどんと来い。
レンズ補正や遠近補正なんかがあれば尚素晴らしかったですね。DxOにはパース補正のアプリケーションがありました。Lightroomにも強力なレンズ補正があってApertureとの差を見せつけられるわけです。レンズ補正プリーズ。Apertureのパース補正もっとプリーズ。
Google Nik Collection
私は知りませんでしたがNik Softwareっていうのはもともとプロ、ハイアマチュアカメラマン向けの画像処理アプリケーション開発で有名な会社だったようですね。アプリはそれぞれが別個で売られていた高機能なもので、いつのまにかGoogleが買収してパッケージ化、大幅値下げなどを経てついに無料になったとのことです。
追記:
2017年にNik CollectionをDxOが買収し開発を続行、再び有料プラグインとして販売されるようになりました。
DxOのソフトウェアと言えば個人的にとても嫌な思いをさせられた*全く信用できないブランドで、これはガッカリニュースと言えましょう。
買収前にダウンロードしたNic Collectionはまだ使えていますので何ら問題ありませんが、現バージョンではApertureの対応もやめてしまったようだし、将来的には使わない方向ということが確定しました。
*注:以前ね、DxOの画像編集アプリを購入したことがあるんですよ。Apertureのプラグインとしても使えるということでした。しかし実際には使えませんでした。嘘ついたんですね。サポートに連絡すると「単独アプリとしてつかってくれよ」としゃーしゃーと言ってきて、それで単独で起動したら問答無用でフルスクリーンになるんですね。こんなの使えねえよ。しかもですよ、Apertureから外部アプリで編集を選んでDxOで開いたり編集して保存することもできません。サポートに連絡したら「そういう仕様だから」とへらへらと述べるんですね。アホかと。この出来損ないに何万円も払ってほんとむかつきました。
それ以来DxOと見るたびに怒りを思い出します。購入履歴があるもんだからメールでDMも来るんですがむかつくので迷惑メールに設定したほどです。